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地域の特徴

地域の特徴

福島は、かっては大阪湾の海面が広がっていた。その後、淀川が運んでくる土砂が堆積して島や洲ができ、「難波八十島」と称されるようになりました。

鎌倉期ごろから川や海が入り込む地で、次第に開拓が進められ,鷺島庄、福島庄などの荘園をもとに村落が形作られていきました。

福島区の花「野田ふじ」は、「吉野の桜」「高尾のもみじ」とともに日本三代名所とたたえられてきた「野田ふじ」ですが、この「野田ふじ」はその昔、室町幕府の二代将軍足利義詮が貞治三年(1364)住吉詣での途中、野田に立ち寄り野田の玉川の藤を見て「いにしえの ゆかりを今も 紫の ふし浪かかる 野田の玉川」と詠んでおられます。

付近一帯、多くの藤が咲き誇っておりましたが、市街化が進んできたため、枯れ死が多く、昔の面影がすっかりなくなり、地元でも長い間忘れられていました。しかし、この藤は植物学の権威、牧野富太郎博士が学名を「ノダフジ」と命名されたほど重要なものであり、これを絶滅させることは、子孫に申し訳ないとして、福島ライオンズクラブが、昭和46年に[ノダフジ]の再生に成功され、株の一部を主要な場所に寄贈されました。この努力が認められ、平成7年に「福島区の花」に認定されました。

福島という地名は、歴史的には古くからいろんな文献にでてきますが、区政が引かれたのは意外と遅く昭和18年4月1日大阪市の行政変更によって旧北区、此花区、西淀川区の一部を以って誕生いたしました。

区の中心部を国道2号線、阪神高速大阪神戸線及び阪神電鉄が横断しています。また、地下鉄、市バスやJRが縦横に走り、北のビジネス街に直結するとともに、大阪の東部方面へのアクセスも至便であります。 又、都心部に近いところから商業地として、庶民のまちとして、早くから発展しメリヤス化工・印刷業・工具販売・自動車部品販売業が特に盛んであります。

さらに、福島区の南部野田地区には、全国2位の卸売市場、大阪市中央卸売市場本場があり毎日約2400トン、年間65万トン以上の水産物や野菜、果物、乾物類などの食材が国内外から集まってきており、これらの商品を早朝から活気のあるセリ人の声でさばかれています。このセリ市の模様は一見の価値があります。

野田ふじ